よくある不備データ

画像ファイルのサイズが小さい

デザイン全体を表示しているときやA4〜A3サイズの用紙にプリントしたものを見ているときは、解像度の低めの画像を配置していても気づかない場合があります。
また、「ウェブサイトに使用している画像をそのまま利用したい」といったご要望もいただきますが、ウェブサイトに使用されている画像はサイズが出来るだけ小さくなるよう最適化されています。画像サイズが小さいものは、印刷用としては不向きですのでご了承下さい。

  • 【全体表示出力時のイメージ】
    A4〜A3サイズで全体をプリントする分には、それほど問題ない画像に見えます。
  • 【原寸サイズ出力時のイメージ】
    実際には数倍〜十数倍に拡大して印刷されるので、近くで見ると非常に画像が粗くなってしまいます。

データ確認の段階で配置している画像が印刷に適さないと思われる場合は、よりサイズの大きい画像をご用意いただくようにしております。
もし、それ以上にサイズの大きいものがご用意できない場合につきましては、印刷で画質が粗くなることをご理解いただいた上で印刷いたします。

画像ファイルの解像度が足りない場合の対応

画像を全面で使用したいのに高解像度の画像がご用意できないことがあると思います。
そういった際には多くの場合、サイズの小さい画像をIllustrator上で拡大配置されているケースが多いのですが、そうではなく画像ファイル自体をPhotoshopで拡大した方が印刷の仕上がりがきれいになります。

  • 【Illustratorでの拡大配置イメージ】
    A4〜A3サイズで全体をプリントする分には、それほど問題ない画像に見えます。
  • 【Photoshopで拡大補正したイメージ】
    A4〜A3サイズで全体をプリントする分には、それほど問題ない画像に見えます。

Illustratorで拡大して配置した場合、画像のピクセル自体を拡大してしまうので、画像サイズによってはピクセルのカクカクした状態が目立って印刷されてしまいます。
Photoshopで解像度を上げて調整すると、ぼやけた印象はありますがピクセルのカクカクした印象は軽減されます。ノイズの軽減やアンシャープマスクなどの補正によってさらに画質を向上させることも可能です。200%程度拡大する程度ならこれでも十分効果的です。

画像調整代行いたします(有料)

お客様がPhotoshopを使えないもしくは使える状況にないといった場合には、弊社の方で有料で画像調整も承っています。内容に応じて別途お見積りとなりますのでご了承ください。
なお、ウェブサイトで使用している画像のように、著しくサイズの小さい画像は補正が不可能ですのでお断りさせていただく場合もございます。予めご了承ください。

配置画像ファイルのサイズ目安

バックパネルSD2250タイプを例に、全面に画像を配置した場合と1マスに画像を使用した場合とでそれぞれ目安となる画像サイズをご紹介します。以下のサイズ別ピクセル数の目安をご参考の上、画像のご用意をお願いいたします。

・・その前に解像度の単位について

解像度の単位は「dpi(dots par inchの略)」
1インチ(25.4mm)の中にいくつのピクセルが入るのかを数で表しており、1インチあたりのピクセル数が多いほど「解像度が高い」ことになります。

【バックパネル1マスに画像を配置した場合】

例)屋内用バックパネルSD2250タイプ 7×7マス
1マス:W320×H320mm 解像度:100dpi
320÷25.4=12.598425…≒12.60(インチ)
12.6×100=1260(ピクセル)
よって、W1260×H1260pixelとなります。

【バックパネル全面に画像を配置した場合】

例)屋内用バックパネルSD2250タイプ 全面
W2250×H2250mm 解像度:100dpi
2250÷25.4=88.582677…≒88.58(インチ)
88.58×100=8858(ピクセル)
よって、W8858×H8858pixelとなります。

画像ファイルのサイズが大きすぎる

入稿データに配置した画像のファイルサイズが大きすぎて、弊社での入稿作業に弊害が出てしまう場合もございます。

※元画像をある程度トリミングすることでファイルサイズがかなり縮小されます。

上図は使用する部分にマスクをかけていますが、使用する部分よりも不使用な部分が大きくなっています。
この本来必要の無い画像部分があることでファイルサイズがかなり大きくなります。
Illustratorでマスクをかけていただく事自体は問題ありませんが、不必要に大きな画像をマスクをかけて制作するのはできるだけ控えていただき、元画像を予めトリミングした上での配置をお願いします。

背景を透明にしたpsdファイルを配置すると境界線が表示される

背景を透明にしたpsdファイルをイラストレーターに配置してのご入稿はお控えください。画面上では気づかないのですが、印刷を行うと透明部分との境界線にうっすらと黒いラインが出てしまう場合があります。明度の高い画像については特にご注意いただきますようお願いいたします。

  • 【背景が透明のpsdファイル例】
  • 【背景が透明のpsdファイル例】

回避方法

背景を統合させてクリッピングパスで切り抜いた状態での配置をお願いします。
弊社の方で対応することもできますが、内容によっては別途お見積りとさせていただきますのでご了承ください。

クリッピングパスの作成方法は、以下をご参照下さい。
また、もっと簡単にパスを作成したい場合の方法もご紹介しておりますので、合わせて参考になさってください。

クリッピングパスの作成方法

1.パスの作成

ペンツールで「パス」を選択し、切り抜きたい形の輪郭に合わせて線を引きます。実際の輪郭よりも若干内側にパスを引くことで、背景の色が出ずにきれいに切り抜けます。


2.パスの保存

パスウィンドウのメニューから「パスを保存」を選択します。パスの名前は任意で構いません。


3.クリッピングパスの作成

再度パスウィンドウのメニューを表示して「クリッピングパス...」を選択します。 保存したパス名を選択して平滑度を「0.2」デバイスピクセルと入力してください。

(数値が小さいほど配置した際になめらかな曲線で切り抜かれます。「0.2」が選択できる最小の数値となります。)

背景が透明の画像からのカンタンなパス作成方法

1.選択範囲の作成

レイヤーウィンドウから背景を透明に切り抜いた画像のレイヤーを「ctrl(Macの場合command)」 を押しながらクリックすると簡単に透明部分以外の選択範囲が作成できます。


2.選択範囲の縮小

輪郭に沿った選択範囲でパスを作成すると若干ですが背景の白が出てしまうので、選択範囲を縮小します。 選択範囲 > 選択範囲を変更 > 縮小... を選択して、選択範囲を1ピクセル縮小します。


3.作業用パスの作成

パスウィンドウのメニューより「作業用パスを作成...」を選択し許容値を「0.5」ピクセルに指定してください。

選択範囲に合わせて作業用パスが制作されます。選択範囲に合わせたパスなので、ペンツールで作成するよりもピクセルに沿ったラインでアンカーの数が多くなります。場合によってはパスの調整を行ってください。

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