Office系ソフトが印刷データとして利用できない3つの理由
Office系ソフトではチラシやPOPなどの作成が比較的手軽に行えるため、それらを「印刷データとして使用できないか」とお問い合わせを度々いただきます。
申し訳ありませんが、当サイトではOffice系ソフトでのご入稿は受け付けておりません。
なぜ、Office系ソフトのデータを利用できないのか、理由は3点ございます。
Office系ソフトのカラーには「RGBカラー」しかない
パソコンの画面に表示される色は基本的にRGBカラー(光の三原色)になり、Office系のソフトで使用しているカラーもRGBカラーとなります。
一方、印刷物には基本的にCMYKカラー(光の三原色+黒)が必要となります。
IllustratorやPhotoshopなどのデザイン系ソフトでは、このCMYKカラーを使用することができるため、印刷物制作の標準ソフトとして広く利用されています。
CMYKカラーでRGBカラーを再現できません
CMYKカラーはRGBカラーよりも表現できる色の範囲が少ないため、RGBカラーと同じ色合いを表現できません。
蛍光色を再現できません
雑誌などで使用される蛍光色のような鮮やかな色は「特色」といってCMYKカラーで表現できない色をインクの調合によって再現しています。
当サービスの印刷では大型インクジェット出力になりますので、特色の使用は出来ません。
正確なサイズでの制作が難しい
基本的にWordは”文書作成”、Excelは”表計算”、Powerpointは“プレゼンテーション”といった目的のためのソフトであって、本来印刷物のデザインをするためのものではありません。また、印刷する際、主にA4〜A3サイズなどで作成することを考慮されているため、本サイトの商品のような大きな印刷サイズを正確にデータ化できません。
フォント(書体)のアウトライン化ができない
文字はフォントの種類を選択して表示されていますが、全てのパソコンにおいて同じ種類のフォントが備わっているとは限りません。むしろ、備わっていないことが多いでしょう。このように特殊なフォントを使用し、それが他のパソコンに存在しない場合は、別の書体に置き換わって表示されてしまいます。
それを防ぐ為に、Illustratorではフォントの輪郭を正確になぞったオブジェクトに変換することができ、これが「フォントのアウトライン化」と呼ばれています。
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アウトライン化することでテキストの打ち直しはできなくなりますが、フォントの種類をたくさん持っていないパソコンでも同じ書体を表現できるようになります。
Word、Excel、PowerpointといったOffice系ソフトでは、この「フォントのアウトライン化」ができません。
以上の点から、当サイトで「完全データ」としてご入稿いただく際は、
IllustratorかPhotoshopでお願いしております。ご理解のほどお願いいたします。